2025年の推し本
この記事は2025年の"推し"本 Advent Calendar 2025 - Adventarの16日目の記事です。
技術書
関数型ドメインモデリング ドメイン駆動設計とF#でソフトウェアの複雑さに立ち向かおう
この本は以前からいいよと勧められたことは何度かあった。PHPカンファレンス広島の2次会で @soudai_1025, @hiro_y に勧められて購入した。次の日に広島の天満屋の丸善広島店に朝一で行って購入した。
広島から東京へ帰る新幹線の中で読み始めたがとてもおもしろくて東京につくまでに読まきゃいけない本があったのだがこの本を読んでしまっていた。自分自身がPHPで考えていたことが関数型の言語で表現するとこのように表現されるのかととても感銘を受けたのを覚えている。
この本の12章は永続化について書かれています。永続化(I/O)を端に追いやることによって純粋にできるという話がのっていてこれは普段自分がプログラミンをするときもアプリケーションの内側/外側を意識してコードを書いているのでこのような説明の仕方がされていてとても腑に落ちた。
実際にF#でアプリケーションを作って関数型ドメインモデリングというものをもっと理解を深めたくなる技術書でした。
一般書
ちくまプリマー新書というレーベルは中高生向けの本として出版されている。ただ昨今難しくなっていて中高生ではなく会社員向けなのではと言われたりもしている。ただしこの本のタイトルはとても中高生が飛びつきそうなタイトルだ。
この本では「カードゲームの本質は数理と心理」というふうに定義しており、実際に確率の話と行動経済学や実験心理学の話がたくさん書かれている。カードゲームをプレイしているときにいかに自分の都合のいいように認識をしているのか、欲しいカードを引く期待値はどれぐらいなのか、そういうことの細かい積み重ねが勝利に近づくのだということが書かれていた。
カードゲームは不確実さとの対決なのであるとも言える。その不確実な中で最善手を探して、自分が選択した手がよかったのか悪かったのか振り返るのはまるで、普段仕事でやっているソフトウェア開発にも通づるものがあるようにも読めた。
カードゲームにそこまで興味がなくてもカードゲームをプレイしている人の頭の中を覗くつもりで読んでみてほしい。
他にも今年読んで面白かった本はPodcastでも話しているのでこちらもぜひ。