カフェと日本人 - コーヒーアドベントカレンダー2018 6日目
この記事は コーヒー Advent Calendar 2018 の 6日目の記事です
カフェと日本人
内容紹介
大正・昭和の「カフェー」とAKB48の類似点って?
なぜ名古屋人は喫茶好き?
210年前にコーヒーを飲んだ「人気文化人」といえば?
100年以上続く国内最古の喫茶店はどこ?
「音楽系喫茶」と「特殊喫茶」がたどった経緯とは?
「カフェラテ」と「カフェオレ」の違いは?
あなたにとって「カフェの存在」とは?
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日本初の喫茶店から、欲望に応えてきた特殊喫茶、スタバ、
いま話題の「サードウェーブ」までの変遷をたどった、日本のカフェ文化論。
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【おもな内容】
第1章 カフェの誕生
「日本初」の喫茶店はビリヤードつき/100年以上続く現存最古の喫茶店/戦後に庶民化した「ハイカラな味」/「昭和の喫茶店」と「平成のカフェ」 ほか
第2章 日本独自の進化を遂げたカフェ・喫茶店
文壇バーならぬ文壇カフェ/「談話室滝沢」があった時代/菊池寛も愛用した文化人のサロン/名曲喫茶・シャンソン喫茶・ジャズ喫茶・歌声喫茶・ゴーゴー喫茶/美人喫茶からメイドカフェへ/西からやってきた「ノーパン喫茶」 ほか
第3章 なぜ名古屋人は喫茶好きなのか
始まりは尾張徳川藩の振興策/昭和30~40年代から続く人気店/「一宮モーニング」と「豊橋モーニング」 ほか
第4章 カフェ好きが集まる聖地
シングルオリジンの味わい深さを追求する「バルミュゼット」(仙台)/コロンビアに直営農園を持つ個人店「サザコーヒー」(ひたちなか)/川端康成や池波正太郎に愛された「アンジェラス」(浅草)/ジョン・レノンや柴田錬三郎も利用した「ミカドコーヒー」(軽井沢)/「ご近所のコーヒー店」から進化した「カフェタナカ」(名古屋)/日本有数の温泉地にある「ティールーム・二コル」と飲食専門誌『カフェ&レストラン』編集長が絶賛した「茶房 天井棧敷」(由布院)
第5章 「うちカフェ」という見えざる市場
定着した「コンビニコーヒー」は多様化へ/「無糖」や「健康」を打ち出す缶コーヒー/「サードウェーブは「昭和の喫茶店」そのものだ ほか
一言コメント
日本における喫茶店の歴史から最近のサードウェーブまでの変遷をまとめた本。
現代において街を歩けば、スターバックスコーヒー、ドトール、タリーズなどコーヒーショップはたくさんある。そしてこの5年でサードウェーブコーヒーと言われる流行の波にのってブルーボトルコーヒーが日本にやってきた。しかしこのブルーボトルコーヒーは日本の喫茶店文化にとても影響を受けている。ブルーボトルコーヒーの創業者、James Freeman は来日したときに日本の喫茶店を訪れている。そこで見た1杯づつ丁寧にドリップする光景を目にして自分のショップに取り入れた。
ではこの日本の喫茶店文化とはどのようなものなのか、それを掘り下げるためにはこの本はちょうどよい。日本の喫茶店文化を理解することで昨今のコーヒーブームの理解が深まるだろう。