今年読んで面白かったBRUTUSの特集を読んで思い出したこと

この記事は「Coffee Advent Calendar 2024」15日目の記事です。


今年BRUTUSからコーヒー特集の雑誌が発売された。今回の特集ではコーヒーとカフェの現在というテーマになっており少しだけ過去のことに触れながら今コーヒーを飲んでいる人はどのように楽しんでいるのかが書かれている。今なんでこのようになっているのかなと思って軽く自分が見た10年ぐらいの記憶を書いてみた。

おいしいコーヒーのガイドブック。 | ブルータス| BRUTUS.jp

BRUTUS おいしいコーヒーのガイドブック

自分の視点で見た10年ぐらいのコーヒー環境の変化

この10年で「サードウェーブコーヒー」、「スペシャリティコーヒー」、「シングルオリジンコーヒー」などの言葉が当たり前のように使われるようになった。大きなゲームチェンジャーとなったのはブルーボトルコーヒーが日本にやってきたからだと思う。もちろん厳密には違うんだろうけどブルーボトルコーヒーとともに言葉が広まった印象はとてもある。ブルーボトルコーヒーが日本にきてあれがおしゃれなコーヒー、いけてるコーヒーというイメージが広まったように思う。その結果浅煎りでフルーティーなコーヒー屋が増えて東京都内でいろいろなコーヒー屋が増えた気がする。

ブルーボトルコーヒー青山カフェ
ブルーボトルコーヒー青山。2015年7月10日撮影。

一方でコンビニコーヒーの登場で手軽な値段で挽きたての豆で抽出したコーヒーが飲めるようにもなった。今ではコンビニでゲイシャ種のコーヒーが飲めたりカフェラテなども飲めるようになっている。手軽な金額とそれなりの本格的なコーヒーが飲めるというのはとても大きな変化だと思っている。もちろん専門店と比べたらできることが違うのでフルーティーなコーヒーを出すことなどはなかなか難しいが手軽な値段で飲めるようになったのはすごいことである。

またコーヒー1杯を飲むだけでなく1つの豆を抽出方法を変えて飲み比べるコーヒーのコースが誕生し、コーヒーを飲む体験も新しいものがどんどん生まれている。自分が体験したものだと清澄白河にある「KOFFEE MAMEYA KAKERU」がとてもすごかった。1種類の豆を、コールドブリュー、カフェラテ、モクテル、ドリップと複数の楽しみ方で飲むコースを体験した。特にモクテルなんかはココナッツウォーターとコールドブリューをかけ合わせるなど普段どのお店でも飲むことができないようなものがありコーヒーってこんなにもいろいろな楽しみ方がある飲み物なんだと感じた。またここでは飲み物とのペアリングを考えた小さなお菓子も出てくる。それがまた美味しくてとてもよかった。こんなふうにコーヒーを味わって楽しむような体験は10年前には自分は知らなかった。

KOFFEE MAMEYA KAKERU 店構え
KOFFEE MAMEYA KAKERU。2022年6月18日撮影。

この10年ぐらいでコーヒーとコーヒーを取り巻く環境は実は大きく変わったなあという気持ちを思い出した今回の特集だった。これからもどんどん変わっていくのだろうからとても楽しみだなと思える特集だった。