『スクリプトドクターのプレゼンテーション術』を読んだ

『スクリプトドクターのプレゼンテーション術』を読んだ

内容紹介

マーケティングや資料作りの話はいっさいナシ。
革新的で本質的なプレゼン術!

脚本家/映画監督/脚本のお医者さん=「スクリプトドクター」/心理カウンセラーの筆者による、まったく新しいプレゼン指南書。
TBSラジオの人気番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』で披露してきた数々の名プレゼン、その極意に迫る!

聴き手をジャガイモと思い込んではいけません/プレゼンとは人数に関係なく「対話」である/自己開示こそがプレゼンの真髄/ポップスの「転調」にヒントを得て/自分を疑うことで「他人の眼差し」に近づいていく/怒っているように見えるひとは実は傷ついている/空気を読もうとすると自分の役割を見失う/あなたの資質は「グランプリ」なのか「審査員特別賞」なのか? など……

openbdより

感想

プレゼンテーションに関する本を本屋で探すと多くの本は、「綺麗なスライドの作り方」、「喋る内容の構造」、「話し方」などを解説した本がたくさんある。しかし、この本はプレゼンテーションとは何かということについて書かれている。

この本ではプレゼンテーションを「自分の思いを伝えること」だということを出発点に、どのようなときには伝わる/伝わらないかを話している。伝わらない原因としては「緊張してしまったりアガってしまったり」することが理由の1つに挙げられる。著者はアガってしまう原因は話し手の自意識が問題でありそれを克服すれば緊張はするがアガってしまうことはないと言っている。他にもなぜ伝わらないのかという話をしているが多くのページをこの話に割いている。

この本を最後まで読んで思ったのは、自分はどういう人間かという認識を絶対化してしまうととても苦しくなり、いろんな手段を用いて自分の認識を相対化するかということに尽きると思う。それはプレゼンテーションのときだけではなくもっと汎用的なことであると思う。

なんとなく生きにくい、コミュニケーションが辛いと思っている人が読んだらなにかの助けになるかもしれないと思った。

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